映画『猫なんかよんでもこない。』

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プロダクション・ノート

“奇跡”の実写映画化が実現するまで

シリーズ累計発行部数30万部を突破した大人気実話コミックス『猫なんかよんでもこない。』の1巻が世に出た頃。本作の製作プロデューサーが大の猫好きの山本監督に「猫好きでしたよね?こんな漫画があるんですけど」と何気なく原作を手渡した。「主要キャラクターであるチンとクロ、そしてミツオしかほぼ出てこない物語を映画にするには、猫に相当しっかりした芝居をしてもらわないといけない。難しい撮影になるとは予想しましたが、何故か、なんとかなると、妙な自信みたいなモノはありました」(山本)。

旧知の脚本家、林民夫と共同で脚本作りに取りかかるが、登場人物の少なさや様々な角度から楽しめる原作の為、逆に脚本化は難航。試行錯誤を繰り返しながらウメさんを効果的に脚本に盛り込むことで話の展開が一気に広がり、今の物語へと発展していった。

人間のキャスティングについて

脚本を書きながら、山本監督の頭にはミツオ役に何人かの顔が浮かんだというが、ある時、プロデューサー部が風間俊介の名前を挙げた。ナチュラルな雰囲気を持ちつつ、野暮ったくない。その上演技派として評価もすこぶる高く、過去作でボクシング経験もある。ミツオ役に最適だとの声が日増しに高まり満場一致で風間=ミツオが誕生した。兄貴役には“猫を拾ってきそう”という制作側の勝手(?)なイメージから、つるの剛士が選ばれた。実際に犬も猫も飼っている芸能界屈指の動物好きだけに、現場でもリラックスして猫との共演を楽しんだという。

さらにイラストのうまさに定評のあるつるのは、漫画家という設定通り、撮影の合間に描いたイラストを風間から絶賛された。ミツオたちが住むアパートの大家さん役を務めた市川実和子は、持ち前の自然体の演技で作品に更なる温かさを与えている。ウメさん役の松岡茉優は、その演技力の高さ、喜怒哀楽の表現能力の豊かさに惚れ込んだ山本監督が出演を熱望し決定した。そして・・・原作者の杉作先生が、ミツオが入る定食屋の店主役で出演し見事(?)な“役者デビュー”を果たしている。ぜひご注目を!